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瑠璃子は自分のあまりのバカさ加減に嫌気がさした。
先週、地獄の一日を味わって以来、生きている意味さえもわからなくなった。
何もかもがどうでも良くなり、自暴自棄になる一歩手前で踏みとどまっている。
もう自分は一人なんだ。そう思ったら、ダイエットする必要もない。
だったら大好きなチーズケーキを死ぬほど食べてやる!
まあ、死ぬほどは食べないが、今まで控えめにしていたケーキも解禁した。
瑠璃子はチーズケーキを購入すると、すぐに駅に向かい、電車に乗った。
二十分ほど電車に乗ると、自宅マンションがある最寄り駅に着いた。
瑠璃子は、駅前のスーパーで夕食の弁当や食材を買ってから、自宅へ向かった。
明日の休日は、家に引きこもろうと思っていた。
部屋に帰ると、すぐにシャワーを浴びてからスーパーで買った弁当を食べ始めた。
料理なんて作る気力もない。
今はただひたすら自分を甘やかして、自分で自分を慰めようと思っていた。
テレビをつけてみたが、バラエティー番組の出演者の豪快な笑い声が耳障りですぐに消した。そして息が詰まるような静けさの中で食事を終えた。
瑠璃子は重い腰を上げ、食べ終わった弁当の空箱を片づけてから、コーヒーを入れた。
そして先ほど買ったチーズケーキと一緒にパソコンが置いてある机の上に置いた。
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