第1話

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 瑠璃子は東京生まれだった。 会社員の父と看護師の母の間に生まれた。しかし瑠璃子が幼い時に、父が病気で他界した。その後、瑠璃子の母は女手一つで瑠璃子を育てた。 夏休みになると毎年、瑠璃子は北海道岩見沢市の祖母の家に預けられた。 看護師として忙しい母は、夏休み中家にいる子供の相手をしてやれない。 だから決まって夏は祖母の家に預けられた。 それは小学校四年生まで続いた。 そして、瑠璃子が高校を出る頃、母は再婚した。 ちょうど瑠璃子が看護学校に合格した後の事だった。 看護学校は寮が完備されていたので、瑠璃子はそこへ入る事になっていた。 そのタイミングで、母は再婚相手を娘に紹介した。
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