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「雫」
「な、に?」
「俺と、もう一度、付き合ってください。」
「...っ、はいっ」
私は、自分から思いっきり和くんに抱きついた。
ずっと願っていた。
もう一度、和くんと付き合えますようにって。
逢えますようにってー。
「和くん、これ夢じゃないよね?」
「夢じゃねぇよ」
「和くん、私….今すごく嬉しい」
微笑む私に、和くんの目が私を捉えて離さない。
そして
お互いに目を閉じ、唇を重ねたー。
「雫」
「うん?」
「もう、離さないから。
愛してる。」
「...っ、私もっ!」
和くんとの恋は、雨とてるてる坊主が紡いでくれた、
長い長い、奇跡のような恋でした。
・
私がてるてる坊主にお願いした内容。
それはー。
【もう一度、和くんと恋に落ちますように】
和くん、私ともう一度恋をしてくれて、
ーーありがとう。
-END-
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