第四章 お呼ばれ!?

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第四章 お呼ばれ!?

「みんな、ちょっと聞いてくれ。新しい仲間を、紹介するよ」  和生に伴われて、人の集まる食堂へと倫は来ていた。 「相羽 倫です。よろしくお願いします」  賑やかだった室内が、途端に囁き声に代わる。  可愛い。  綺麗な子だ。  恋人とか、いるのかな?  そんな言葉を耳にした和生は、ひとつ咳ばらいをした後、こう付け加えた。 「彼は、怜士さまの10時のお茶に同席することになっているので。そのつもりで」  浮き立っていた室内が、今度は落胆の溜息で包まれた。  すでに倫は、怜士のお気に入り。  そんな彼に、ちょっかいでも出そうものなら、即解雇だ。  皆は諦め、あとは大人しく食事に戻った。
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