第四章 お呼ばれ!?

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「怜士さま!」  自分の名を呼ぶ声に振り向いた怜士は、薬草園の方から一生懸命に駆けて来る倫の姿を見た。 「何だ、あの少年は?」 「ずいぶんと、馴れ馴れしいですな」 「全く、無礼ですわ!」  従者たちは不審や不満を口にしたが、怜士は片手を少し上げて、それを制した。 「彼は、相羽 倫。私のティーブレイクに同席するよう、命じてある少年だ」  怜士の言葉に、周りの者は皆、口をつぐみ頭を垂れた。  そこへ、倫がようやく追いついて来た。 「怜士さま、お散歩ですか?」  お散歩!?  怜士を取り巻く人間たちは皆、赤くなったり青くなったりした。  いくらなんでも、無礼過ぎる!  いや、確かに散歩には変わりないのだが、もう少し言いようがあるだろう。  赤くなった者は憤って厳罰を希望し、青くなった者は我が主の寛大なご配慮を祈った。
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