第2章 なぜ、その姿

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犯人の男は、今度はトイレ内の女に声をかけた。 「取りあえず、そこから出てこい。  そこにいてもしょうがないだろう。  出てこないんだったら、俺がそっちに降りていくぞ。」 女は、ちょっとためらったが、扉を開けて、出てきた。 男も、手を放し、下に降りてきた。 「お前、なんで裸なんだ?」 「やめて、さ、触らないでよ。」 「心配するな、俺はゲイだから、女には興味はないよ。」 と言った後、女の全身を眺め 「しかし、お前、すごくきれいな体してるな。モデルかなんかか?」 「ち、違うわよ。」 女はトイレの個室内で全裸で立っていたのだ。 頭から足元までスッポンポンだったが、靴だけは履いていた。 しかし実際、とても艶めかしいスタイルをしている。 服は持っていないし、個室の中にもなさそうだ。
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