第3章 3人目

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一方、トイレの方でも、背の高い男が入ってきたので、犯人も女も驚いた。 肩には大きなカメラをぶら下げている。 いきなりの、大男の登場に、犯人の男も驚き、包丁を向けた。 「なんで、あんた、女子トイレの中にいるんだい?」 「おまえこそ、何でこんなところに入ってきた。」 「いや、あの、彼女を見失ったから、こっちのほうに来たのかなと思ったら、誰かが女子トイレを覗こうとしていたから、体当たりをして、ここに入って来たんだけど。。。」 「はあ、お前、俺のこと知らずに、こんなところに来たということか?  俺は今、人を殺して、ここでこの女を人質に取って閉じこもっているんだ。  邪魔するようだったら、今すぐ殺すぞ、既におれは人ひとり殺してきたんだからな。  それにお前が体当たりしたやつは、たぶん警官だろう。」 「えっ、そんな、ぼ、ぼくはただ彼女を。。。」
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