第3章 3人目

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今度は女が、この新しい来訪者のカメラをみて言った。 「あ、あなた、私のストーカーでしょう。  何か、歩いていて、カメラのシャッター音みたいな音がした気がしてたから。」 「いや、あの、その」 「お前、俺を警官に突き出すつもりか?」 「いや、僕はただ、彼女の居場所が知りたかっただけだから・・・」 「そうだよな。お前も今、出て行ったら、そのカメラの中身を見られて、お前が何をやってたか、分かってしまうもんな。」 「い、いやだ、警察なんかに行きたくない。」 そういうと、新参者の男は、黙りこんでしまった。
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