第1章 立てこもり

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男は包丁を一旦ズボンの後ろのポケットに突っ込み、ドアの扉の上に手をあて、登り始めた。 その様子は中からも音でわかったはずだが、何も反応はなかった。 そして、男が上から中を覗き込んだところで、叫んだ。 「おまえ、何をやっているんだ!」 それと同時に、中の女も、”きゃー”と叫んだ。
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