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「平凡クン、杏莉様に近づかないでくれる?あの方はね、アンタみたいなやつが近づいていい方じゃないの」
「ははは、君にそんなこと言われる筋合いないよね。嫉妬とかダッサ」
次は体育なのに戻ってこないと思ったら、俺の親衛隊に捕まっていたようだ。
ドヤ顔して、煽りまくっている。何やってんだ、あいつ。
「ハアア?嫉妬とかじゃないんですけどッ!杏莉様のために言ってるのよッ、水かけてあげるからそれで頭でも冷やしたら?」
バッシャンンンンン
「ッッッ杏莉!?」
「ぁ、ぁ、ぁ、あんりさ、ま」
「ごめッ、俺がモタモタしてたから」
いつもはふざけている碧斗が見たことないくらい動揺していた。碧斗の上着で包まれ、抱き上げられる。
「別にいい、平気だ」
「何が平気なんだよッッッッ。お前はいつもそうやって涼しい顔してるけどな、見てるこっちが辛くなってくるんだよッ。頼むから、俺をもっと頼ってくれッ」
「…碧斗、さむい」
抱えてくれている胸に擦り寄る。
「…ッッッ、それは反則っ」
「何?」
「いや、何でも、それよりシャワー浴びてきて。服俺のやつだけど、用意しとくから」
「ありがとう」
「いや、俺のせいだし。本当にごめんな」
申し訳なさそうな顔をした碧斗にシャワー室に押し込められる
さむ、とりあえず、シャワー浴びよ。
「高嶺の花は俺のものになってくれないかなぁ」
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