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「…」
「……」
「…っ…はッ!」
「おーきて、ハールさん」
「──…お前」
息苦しさで目を覚まし、ベッドの上で飛び起きた義晴に向かってにっこりと微笑みかけると、不機嫌そうな顔をした義晴が笑んでいる優貴の腕を引き、ベッドの上に引き倒した。
「! ハルさ」
「いい加減」
起きたての掠れ声と鋭い眼差しが、ベッドに飛び込んだ優貴の頭上から降り注ぐ。
「人の命に関わる起こし方は…止めろ」
じわり、と、人の温もりが残るベッドの暖かみを感じる背中に意識が向かっていた優貴の細い体躯に義晴が覆い被さり、全裸の体を押しつけた。
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