2years ago.

2/15
前へ
/549ページ
次へ
  「はぁるさーん? はるさーん!」  ──春は曙、ようよう白く棚引きたる…そんな、ある日。  大学へ行く前に洗濯物を片づけていた優貴は、寝室で休んでいるはずの人に声をかけながらノックをすると、返事を待たずにそのドアを開けた。 「…ハルさん」  黒を基調としたキングサイズのベッドで行儀良く寝ている義晴の寝顔を見下ろした優貴は、ため息を零す。 .
/549ページ

最初のコメントを投稿しよう!

581人が本棚に入れています
本棚に追加