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「まーまー!れーらくんは今関係ないし。それより音有ちゃん、多分盗聴器ほとんど破壊しちゃったと思うよ?」
「え?どういうことですか?破壊したって…、せっかく電波数で相手先を割り出せる手掛かりになると思ったのに………。」
「ん?盗聴器?これか?なんか電源んとこぶっ刺さってたから気になって抜いてきたんだけど…」
おぉ‥さすが先輩!物持ちいい〜、し、よく気づいてるぅ〜!佐木一発でぶっ飛ばしてついでに盗聴器も一応とっておいて飾らないなんて…。かっこよすぎるだろ!
あれくらいになんないと幹部にゃなれないんだもんな………、すごいよ先輩。
「あ、それかもです。どうもです。それじゃ本部へ戻ります。仁派〜おいでです。」
「え、あのさ本部戻るんだったらあたしたちもだから音有連れてってくんね?」
「あ、はい。了解です。」
「音有ちゃ呼んだ?なにー?」
おぉ…ぎゃるっぽい喋り方すんな〜。至ってメイクは清楚系でモデルとかで通りそうな超整った顔してんのに/
「悪いんだけど、卯月様と峰黎様と…えっと付き添いの人?も一緒に連れてってくれない?」
つ、付き添いの人………、うん。まあそうだね。名前知られてないだろうし。うん。
「あ、そこのやつはあたしの元部下の左沢だよ。面識持っとけ。いちお、遊撃隊長だからな。それにもと幹部の直下構成だぞ。」
「ふぅーん。音有ちゃには敵わないでしょぉ〜。遊撃隊長ぉなんてぇかっこいい名前だけど。そんなんじゃないもんねぇ〜」
あ?なんだバカにしてんのか。何様だよテメェ。
「あーはいはいはい。そゆのいいから、ほらマウントとんなって」
「そ、そうです!仁派そういうのはだめですっ!」
「えぇ〜。いいじゃん。それにあたしは音有ちゃのこと褒めてんだよぉ〜?」
「そうですけどっ!人を下げない褒め方にしてほしいです、褒めるんだったら!」
「かわーいー、怒ってる音有ちゃもかーわいーい!」
「やめてください。」
「あっ、ごめんね…」
「あのー喋ってて仲良いのはいいんだけどさ早めにいってくんない?まぁその、、時間は有限だしさぁ」
「ひゃっ、ひゃぃぃ…ね、音有、行くよっ」
うわぁビビらせとるやん先輩。結構今やんわりとした言い方でオブラートに包んで配慮して言ってたけどやっぱそれでも怖いんだな…。さすが幹部?
「ういうい。んじゃやるね〜。『転送』!」
ジュインッ
「ついたよぉ〜」
「あう、あっありがとう音有!」
「うぇ…」
「お、左沢。酔ったか?」
「あ…だいじょぶです。多分。」
「あんまやったことねーだろ転送系。初めはすげぇ酔んぞ?飲んどけコレ。」
「…なんすかコレ?」
「水。」
「え、色がなんか…」
「あーコレはボトルの色だ。ボトルが緑なんだよ。あたしが飲んだジンジャーエールの空きペット。」
「さ、再利用ってやつですかね??」
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