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プロローグ
秋霧は走っていた。ただ闇雲に。追手から、狙撃手から、異端者から、逃れるために。
「はぁっはぁっ。どうしてあたしが追跡喰らうんだよ………。一階の構成員殺したってどうにもならないだろ…。こう言う体力勝負嫌いなんだけど……。それに…っ」
ピュンッ
「…っ…っあぶね。なんなの?報告書押し付けちゃダメだって…?」
そう言う軽口を叩いていたが、秋霧の顔には余裕がなく、青かった。そしていくつかの擦過傷があった。
「あてらさわくん…へるぷ。まじで。とらんし…ば…っ」
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