見えない友達

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見えない友達

「私ね、妖精が見えるの」  春香が私にそう言ったのは、友達になりたての小学5年生、5月の連休に一緒に遊んでいた日だった。  私は驚きながらも、春香の笑顔を見ているとそれを否定してはいけないような気がして、「そうなんだ」と言った。 「嬉しい。加奈に話して正解だったよ」  その言葉に私は笑う。私の行動は正解だったのだ。
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