見えない友達

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 春香の家に行くと、優しそうな春香の母親が出迎えてくれた。 「春香と仲良くしてくれてありがとう」とにこやかに私に言い、美味しそうなドーナツが用意してあった。  春香の部屋には、たくさんの本や問題集があり、整理整頓もしっかりとしてあった。春香は家でも完璧なのだ。 「中学受験するんだ」と春香は言った。  ドーナツを食べながら2人で放送中のアニメや好きな本の話をした。  話が途切れた時、妖精の話になったのだ。 「妖精の名前はね、ミーナっていうの。ミーナは私の全てを知っている。私の弱いところも、ダメなところも、本当の私を全部知っているの」
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