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キッカケの時間
バシュッ
ビーーーーッ
『すごい…!』
「どうした?凛。」
『俺…中学校行ったらバスケ部入りたい!!』
「バスケぇ⁈…ほんと凛は一人称と言い…変わってるねw」
『そ、そう…?』
____俺は七海凛(ななみ りん)。小学校6年生女子だ。
一人称についてはジェンダーレスのこの時代に気にする奴なんているの?
…とは言え親はそれについて理解ないから親の前では私で通してる。
俺は、別に自分の性別が嫌いなわけじゃない。
でも、人に自分を強く見せるにはこっちの方が色々と楽だ。
確かに初めて俺にあった奴らは戸惑うらしいよ?俺が女か男なのか。
そして俺の隣にいるやつは望奈神玲於奈(みなかみ れおな)。
俺と小1の時から仲がいいやつ。まぁ…腐れ縁的な?
この世で2番目に信用してる。こいつがいなけりゃ
きっと俺はもう生きてないと思う。そのくらい大切な存在だ。
それで、今は玲於奈と中学女子バスケットボールの新人戦を見に来ている。
ベスト8の試合を見ている。俺が目を惹かれたのは負けた方のチーム。
桜花中学校だ。確かに負けた。
でも…負けたけれど…とても魅力を感じたんだ。
出来れば…この中学校に行きたい。
そういえば桜中、うちの家からもバスで行ける筈だ。
よし!中学はここに決まりだ!!
_____今思えばこれがキッカケだったんだ。
俺の人生を変えるキッカケ…!_____
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