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お互い旅が進むにつれて不機嫌になっていき、帰るころには離婚かというところまできたが、この後も続くトラブルに最終的には笑えてきた。
晴菜が爆笑するから、僕も耐えられなくなり大笑いし、声がかれるまで笑った。
笑い終わるころにはすっかり気持ちもほぐれ、何をぎすぎすしていたのかまったくわからなくなっていた。
いくらトラブルが起こっても、二人とも元気だからいいじゃないかという気持ちになった。
そのうち笑い話になって、友人や親戚に話せることが増えたと思えばいい財産だと割り切ることにしたが、ほかのトラブルはこんな感じだ。
乗る予定のバスは早朝出発の予定だったが、時間になっても来なかった。
よくある事だと言われ、着いたらすぐ出発するからその場を離れない方がいいと教えられ、ひたすら炎天下でまった。
そうかと思うと夜は凍えるほど寒い。
これを逃したら3日も待たされるので、手をこすり合わせながら待った。
結局バスは15時間遅れで、日付が変わってから到着した。
なのにバスに乗れないなんて、さすがにショックを隠せなかった。
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