雨に祈れば

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 普段はヘリを飛ばして行き来をしているらしいが、上空の気流が乱れていて近づくことが難しいらしい。  話し合いの結果、社員として採用してもらい仕事として荷物を預かり、現地に一年ほど滞在することに決まり、すべての費用が会社もちとなった。  帰ってから就職活動をしようと思っていたので、とてもありがたかった。  晴菜も荷物を運ぶ手伝いを含め仕事の手伝いもすることになったので、準社員として給料が出ることになった。  会社としては晴菜のことも社員として採用したかったようだが、今の仕事にやりがいを感じているのでと晴菜は丁重に断っていた。  一年だけ自身の仕事の合間に手伝うということで話がつき、交通費も食費も全部負担してもらえることになった。  もちろん今の仕事が好きだったこともあるが、どんなに大きな会社でも長い目で見たらどうなるかわからないから、二人そろって路頭に迷うことになる心配を減らすためにも、別々の会社に勤めていたほうがいいと晴菜は考えたらしい。  しっかりしてるなと感心していたら、そんなことも考えられないあなただから、一人で行かせるなんて不安で、一緒に行くことにしたのよと言われた。
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