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「アンタを抱いての風呂もいいけど、こうやって向かい合って眺めるのもいいな」
『全部…桜士郎にあげるから、だから桜士郎も全部俺にちょうだい?』
「ああ、全部やるよ…心も、身体も…全部アンタのだ」
『うん、桜士郎はモテるから…心配は尽きないけど』
それはアンタの方だろ
「ああ、そうだ。心配なら公表するか?」
『何言ってんだよ…そんなの…』
「こんな事で仕事に支障が出るとか、出世に響くとか思うなよ?そんな仕事はしてきてない」
『そうだね、でも女の子達から睨まれちゃうな』
「それは、俺も一緒だ」
『ふふ、会社ではただの同僚…それ以外は…』
「…恋人。ってのもいいかもな」
『ん、恋人って…そう思っていいの?』
「当然だろ?好きあってる、抱き合った、充分だろ?」
そして、嬉しそうな顔で微笑むから
つい、手が伸びた
愛しい人を捕まえて
キスをした
「紫…愛してる」
『桜士郎、俺も…愛してる。俺…男だよ?いいの?今なら一度の思い出にしてあげられるけど?』
「一度じゃなく、二度三度なら思い出にしないのか?」
『ふふ、桜士郎、大好き』
「ああ」
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