ダダ漏れの俺ら

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【あの…比山課長?】 「なんだ、永山…」 【なんか、おふたりは…なんかありました?】 「アホなこと言うな」 【気づいてないんですか?みんな感嘆のため息吐きながら見てましたよ?】 「みんな、暇なのか?」 【いやっ…そうじゃなくて…おふたりが似合いすぎて…なんかラブなオーラが…】 「永山、殴られたいか?」 【いえっ、失礼しましたっ】 はぁ…バレるのも時間の問題か 別に構わないが あの人もだけど、俺も 多分 ダダ漏れだろうな いつもの喫煙所でも 『あ、桜士郎!』 こんな風に、俺を見つけただけで 嬉しそうに微笑むから 「こら…」 『あ…ごめん、比山課長だった』 「俺は別にいいけど?どうせ俺らダダ漏れだ」 『えっ、そうなの?』 「ああ」 『だからか…』 「何が?」 『なんか…みんなからの視線がいつもより…なんかギラついてて…』 「男らだろ?羽水課長がさらに美しくなったって噂だぞ?」 『そんなの…恋してるから、当然』 「あんまり綺麗になるな」 『桜士郎のせいなのに?』 「色気もダダ漏れだ」 『桜士郎が【俺ら】って言うの嬉しい』 「俺らふたりでひとつだからな」
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