駄菓子屋によったら…:意味!

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駄菓子屋によったら…:意味!

   今年で12歳になる穂香は学校帰りにトラックにはねられた。トラックにはねられる直前に意識を飛ばし、夢を見た。夢の中では駄菓子屋が出てきた。穂香は夢の中で駄菓子屋に入ろうとすると同時に、意識がちょっとだけ戻ってきた。体が痛いな。と思ったのが夢の中でも痛く感じた。真っ白の病室でねいている穂香はボヤーとした意識の中、穂香の母が泣いていている声や医師や看護師が「聞こえますか?」と言っているのがボンヤリ聞こえてきたのだ。そして穂香は、左腕の上らへんが痛くなった。点滴のため針が刺さったからだ。その瞬間、瞬きをすると、穂香は意識が戻ってきた。病室の中、ベッドに横たわっている。穂香の隣には母が椅子に座りながら、遠い目で窓を見ていた。母が穂香を見た時意識が戻っていたので、びっくりして目から大粒の涙がこぼれた。
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