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そして近所の中学(あの時中学校の説明に来てくれていた中学校)
の入学式が今日ある。
できることなら着たくなかったお下がりのセーラー服の制服に身を包み、
新しいサブバックを肩にかけ、斜向かいにある中学校に足を踏み入れた。
その瞬間___
ガタンッ バシャッ
「あ“っづ!!!」
熱湯をかぶった。足だけ。幸い制服は濡れていない。
「ごめん!!大丈夫⁈」
「あ、うん…じゃなかった。
はい大丈夫です。ご心配していただきありがとうございます」
嘘だ。めっちゃ痛い。
でも多分この人先輩だ。迂闊にそんなこと言えない。
それにかえの靴下なら持ってきている。
「そっか…良かった!新入生…だよね?」
「はい」
「あっちに受付があるから行っておいで」
「有難うございます…では。」
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