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歩くたびにおそらくできているであろう火傷が足を擦りとても痛い。
でも弱音なんて吐いてたまるものか。約束してるんだ…アイツと。
「新入生の子は、この紙でクラスを確認して行ってください!!」
「…めんどくさ」
「そこの君もとってってね!!」
「はい。ありがとうございます。…!!」
声をかけてくれた人がちょっとびっくりしていた。
お礼を言って頭を上げた新入生が自分の顔を見て
めちゃくちゃ目を見開くとは思っていなかったのだろう。
「ど、どうした…?」
「い、いえっ…何も!!」
「そっか…あ、入学おめでとう。」
「ありがとうございます!!」
“入学おめでとう”その言葉がとても嬉しかった。
だって、そう言ってくれたのはあのスクリーンの先輩だったから…!
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