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学園祭
厳格な雰囲気を放つ、黒を基とした建物。
スタンダードカラーのシャツに学年のを示すループタイ、女子生徒は黒いスカートを着用しており、男子生徒は黒いスラックスだ
普段とは違い、建物の至る所に遠幕が垂れ下がっており、
【祝!学園祭】などと書かれており、地面につくと消える花びらは魔法によるものだろう
学園祭は生徒の力を育てると言う目的があり、よほど必要なことではない限り、大抵は生徒が全て用意する
それは、貴族だから地位に胡座をかくのではなく、民のように働き彼らのおかげで生活できていると言うこと知るためである
そのため、身分関係なく動き回り、学園祭に訪れる者たちを楽しませようと皆一生懸命である。
皆、笑顔であった。ただ二人を除いて…ーー
「あぁ、全然思い出せいなわっ!どうやってトロフィー授与されたんだっけっ!?」
「覚えてない…人々からの視線が酷すぎて………」
そう、四年前、魔法祭で周りと圧倒的に差をつけて優勝したエルティア・フォーマンとフェリクス・ディアンブルクだ
魔法祭は本来、一人で出るものだ。もちろん複数人での参加も可能だが、人数が多い方が1人の者より有利になってしまうため、得られる得点は低くなるのだが…
見事優勝したのであった
「ちゃんとトロフィー授与に集中すればよかったわ………」とエルティアはとてつもなく後悔に襲われていた
「そうだな、…?他のことにでも集中していたのか?」と不思議そうだ。エルティアは成績優秀、品行方正と有名だった。そんなエルティアが集中していないとは珍しいとでも思ったのだろう
「えぇ、フェリクスを女性だと思って告白してきた方に本当は男性だ、とバラした時の顔が面白くて…ずっと笑い堪えていたの…」と悩ましげにエルティアはいうと、
「……あれはお前のせいだろっ!?魔法祭の時より、お前が劇で俺をもっと女性らしくしたせいで…」と怒りに震えているのか、あの時のトラウマを思い出しているのかわからなかったが、とりあえず、心の中であるが
(ごめん、)とエルティアは謝った
あれは、エルティアと同学年のものたとしか知らないが、魔法祭が終わった後、フェリクスを女装させたままであった。
魔法祭の2時間後に行われる演劇の宣伝を兼ねて出会った。
クラスメイト10人ほどと一緒に歩いて宣伝をしていたのだった。もちろんエルティアも男性に見えるよう幻影魔法をかけてである。
そこで、事件は起きた…ーーー
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波乱万丈の学園祭スタートっ!!
↓度々出てくる王弟とエルティアの叔母さんサラの物語です↓
https://estar.jp/novels/26126953
彼らはどんな最後だったのか…ーー!?
それとアーレンデリル系とリアンデール家がごっちゃになって間違えておりました。正しいのがアーレンデリルです。
テオドールさんの名前もテオドール・アーレンデリルです💦
お手数ですが、リアンデールとなっている箇所がございましたら誤字報告してくださると嬉しいです💦
自分で見つけたところは直したのですが見落としがあると思いますので…
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