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 私はキッチンへと向かい、ツィトローネといくつかのクラテールを入れて冷やしておいた水をコップに注ぐと、ヴェルナーさんの元へと向かう。 「お待たせしました! ツィトローネがお嫌いでなければどうぞ!」 「お! いい香りだね! もちろんいただくよ。有難う!」  ヴェルナーさんはクロイターティを受け取ると美味しそうにゴクゴクと飲んでくれた。 「はーっ! 美味い! アンちゃんが作るものはどれも美味しいね!」 「気に入って貰えて嬉しいです。そのクロイターティ私も好きなんですよ」  ヴェルナーさんに美味しいと言って貰えて喜んでいると、フィーネちゃんがすっごく羨ましそうにクロイターティが入っていたコップを凝視していた。 「フィーネちゃんも飲んでみる? あ、ホーニッヒ入れても美味しいよ?」 「宜しいんですの?! 是非頂きたいですわ! ホーニッヒ入りで飲んでみたいですわ!!」  ぱぁっと笑顔になったフィーネちゃんに待って貰い、ツィトローネ入りのクロイターティにホーニッヒを加えて持っていく。 「有難うございます! いただきますわ!!」
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