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 フィーネちゃんが身に着けるには物凄く地味なエプロンだけど、フィーネちゃんの可愛さを全く損ねていないので良しとする。 (よしっ!! 今度フィーネちゃんに似合うエプロンをプレゼントしよう!!)  流石に仕事用でフリフリなエプロンはダメだろうけど、せめて可愛い色合いのものを用意してあげたい。  そして、仕事に慣れてきたらフィーネちゃん専用の枝切りバサミをプレゼントしてあげよう、と密かに思う。 「じゃあ、フィーネちゃんにはお掃除から始めてもらいます!」 「はいっ! どんとこいですわっ!!」  フィーネちゃんがぐっと拳を握って気合を入れる。そんな姿もまた愛らしい。  私はほんわかしそうになるのを堪え、仕事モードに切り替える。まずは仕事ができる環境づくりからだ。 「掃除道具はここにあるので、ゴミやホコリを綺麗にして、気持ち良いお店づくりを心掛けましょう!」 「はいっ!!」  私とフィーネちゃんは手分けしてお店の掃除に取り掛かる。毎日掃除はしているけれど、どうしても葉っぱや花がらのゴミが出てしまう。
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