序章

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家についたアオはすぐさまお風呂へ駆け込んだ。 気持ちを落ち着かせたかったのだ。 けれどアオは、寝る時になっても中々寝付けないでいた。 翌朝_________________ 昨夜ヒイロが消えてしまった場所にアオは来ていた。 「やっぱり・・ない」 今にも泣いてしまいそうな声で言った。 実はここに来る前に、彼女はヒイロの家を訪れていた。 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー  コン  コン 「はい」 ドアを開けたのは、不安な顔をしたヒイロの母だった。 そこでアオは嫌な予感がし、無意識に背筋を伸ばした。 「ごめんなさいね。・・・いま、あの子は家にいないの」 この言葉と昨日の出来事が嫌に結びつき アオは顔を歪ませる。 でも。・・・・でも。昨夜、ヒイロはここの家に帰ってきて、今朝出かけたのかもしれない。とのことも考えられる。  というか考えたくない。 アオは小さな希望を胸に 彼女の母にたずねる。 「あ、の!・・・ヒイロがいないのは、いつ、からですか!!」 「昨日よ。 あの子はアーちゃんと久しぶりに遊べることが楽しみで、朝早くから出かけていったの」 アオは目の前が真っ暗になり 地獄へ叩き落とされた気分だった。 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 
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