ギャルと市松ちゃん

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「そいや、このミリオタ人形がプラカードにモールス信号書いてたんだが、燕子花はなんか知らん?」 「なんか変なの書いてるなーって思ってたけどあれってモールス信号だったんだ」 「でもって丁度モールス信号が解る星宮も居るし通訳でもさせようかなと」 「いいね〜やろやろ!」 「じゃあ、星宮先生お願いします」  誰が先生だと文句を言いつつも淡々と翻訳する星宮の棒アイスは既に溶けかけていて、可哀想なので俺が救うことにした。 「あ、鰄俺の棒アイスを勝手に食うんじゃ無い」 「いや、俺は溶けていく憐れな棒アイスを救っただけですが」 「せめて一言言ってからにしてくれ。あと、もう少し普通に食べろ」 「失礼な普通に食ってただろ! これだからムッツリは困るぜ」 「ごめん鰄。女の私から見てもエロかった」  燕子花の一言に蹲る俺の元に、市松人形あらため市松さんはとてとてと歩いてくると。 『---- --- ・-・・ ・・・ -・・-・ -- ・-・- --・-・ ・・・-(これからもよろしく)』  と書いたプラカードを見せ満足げにしていた。  翌日。ウォーミングアップ中の三人に声と信号で応援をする二人の姿があった。
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