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一瞬驚いたが、以前経験した事に比べればよほど平和だと思い直す。
『---- ・-・-・ -・-・ ・・-・ -・・・ (こんにちは)』
「ごめん。俺、モールス信号わかんない。とりあえず白雪たちにでも見せるか。アホの癖にそーゆーの詳しいし」
『-・- ・-・・ -・(わかった)』
市松人形を抱え校門前に着くと
「お、紬。今探し物してんだけど……てそれだわ」
「どれだよ」
「あー、鰄の抱えてる市松人形を探してた奴がいてさ」
「ほーん。このミリオタ人形迷子だったのか」
「ミリオタ人形?」
「なんか、プラカードにモールス信号を書いて意思疎通しようとしてくるからミリオタなんじゃねって」
「モールス信号か。俺分かるけど通訳するか?」
「やるなら持ち主が来てからの方が良いだろうし……白雪持ち主呼んできて」
「わかった」
そう言い白雪が連れてきた少女に俺は見覚えがあった。燕子花彩。校則ギリギリを攻めたスカートを筆頭にギリギリを攻めまくった服装だが、これで生徒会役員だから驚くしか無い。
「あ、市松さん見つけてくれたの。ありがとう」
そう言い微笑む彼女にミリオタ人形を手渡すと、交換するように棒アイスを手渡された。
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