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その前日の夕方、貯水池の水面を夕日が赤く照らし、たくさんの雨蛙が鳴いていた。 ケジュエヴァ(雨よふれ)ケジュエヴァ(雨よふれ)! 男は鳴き声を子守唄に、いびきをかいて眠り落ちた。 そのうち、雨が降り出した。 1匹の小さな雨蛙が、雨を避けてテラスに上がってきた。 そして、男の口の中に跳び込んだ。
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