50パーセントの恋

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「じゃあ、もし、西宮さんに告白されることがあったら、付き合うみたいな感じ?」  何気ないように、声が震えないように気をつけながら、僕は聞いてみた。 「うーん、どうだろ。そのときにならないとわからない。50パーセントってところかな」 「何だよ、いい加減だなぁ」 「しょうがないでしょ。あんまり真剣に考えたことないし。佐藤こそどうなの? こんなことを聞くってことは、好きな子ができたんじゃないの?」 「僕の理想はチュンチュンだな」  テレビ画面の中で、胸を揺らして勝利ポーズを決めているお姉さんを見ながら、僕は言った。 「あ、それはずるい!」  と西宮は笑い、この話題は終わった。 
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