ずっと側にいるからね

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 夕食の準備もまだだというので食べて帰ってもらうことにした。  お隣とはいえなかなか顔を合わせることがなかったので、仲良くなるいいきっかけになった。  眠ってしまっていたのを山田さんは、こんなこと初めてなんですと、終始恥ずかしそうにしていたが、それが何とも言えずかわいい。  年上の人にかわいいなんて失礼かもしれないが、そうとしか言いようがない。  この日以来すっかり仲良くなって、お互いの家を行ったり来たりするようになった。  そして卯月くんも3年生になった。  長男とよく遊んでくれた彼だが、最近塾や習い事に忙しいらしくあまり遊びに来てくれなくなった。  なんだか少し寂しく思っていたが、先日次男も生まれ忙しく、卯月くんの顔を見ない日々が続いた。
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