4#大団円・これからもよろしくね?

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 「どうぞこれからよろしくねっ!!」  「はぁ?何が?」  「だぁかぁらぁーーー!!カラスの方も犬の方もよろしくって!!」  「何が『よろしく』って?!」  「『よろしく』は『よろしく』!!これからも困難な日々はお互い助け合おうって事だよ?!」  カラスのキィオは何を思ったか、野良犬のキィオの鼻に嘴を宛がった。  「これからもよろしく・・・ねっ!!」  「こちらこそ、よろしく・・・むぐっ?!」  その瞬間だった。  お互い宛がっている犬のキィオの鼻とカラスのキィオの觜が目映い光を放ち、やがてお互いを包んでいった・・・  ・・・・・・  ・・・・・・  「・・・ん?」  自分は目を覚ました。  確か、自分は『キィオ』という犬・・・カラスだった・・・あれ?  人間の手・・・  人間の足・・・  そして人間の・・・?  に、人間?!何で自分は人間の姿に?!  自分はカラスの時も犬の時も人間に憎んでたのに、何で自分は人間なんだ?!  自分は、辺りを見回した。  うぃぃぃぃぃん!!  ガガガガガガガガ!!  バッシャーーーン!!  「木を伐らないでください!!」  「危ないかそこをどけ!!」  次々と伐られる公園の木々。  伐られる木々を護ろうと反対派が警察と揉み合いになって、次々と羽交い締めにされて・・・  そっか・・・解った。  自分はこの大きな公園の木々を伐られるのを止めようとして、伐採業者と格闘になって・・・殴られた拍子に地面に倒れ込んで・・・  そして、気絶している中で自分はカラスになったり犬になったりして、今までの自分の人生を再体験していたのか。  本当に積んだな・・・自分の人生。  「そうだね。積んだね。」  カラス?!カラスが喋ってる?って、カラスの自分の姿?  「それでも、君は生きてきたんじゃね?!」  今度はビーグル犬?!それは、自分の犬の姿?!  粒子のようなモヤモヤした身体のカラスと犬は、涙目の自分を見詰めてこう告げた。  「どんなに辛い絶望にうちひしがれても。」  「自分らが何時でもついてるぞ。ひとりじゃないぜ?!」  カラスと犬?!みんな・・・そうだ。自分の分身なんだ。  「これからも」「よろしくな。」  粒子のカラスと犬は、自分の生き甲斐だったこの公園の木々が根刮ぎ伐られる中、自分に抱きついてお互いギュッとハグした。  何時でも、何時でも、何時でも一緒・・・  ~わんこキィオとカラスキィオ~KIO FINAL STORY~  With  ~カラスキィオの大冒険~  ~キィオ異伝・わんこキィオの大作戦!~  ~fin~  
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