2#空からのカラス・・・?

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 ばさばさばさばさばさばさ!!  かあ!かあ!かあ!かあ!かあ!かあ!  「そこの犬ぅーーー!!それ自分のーーーー!!」  「ゲッ!!か、カラスぅ!!」  野良犬のキィオは、いきなり背後から襲ってきたカラスに仰天した。  「邪魔するなぁーーー!!その弁当は自分が食うんだぁー!!自分は腹減ってるんだぁーーーーー!!カラスに食わせる弁当はナッシングだぁーーーーー!!」  「犬のケチンボー!!こんなに弁当あるんだから、自分にも分けてくれぇーー!!」  「自分の弁当だぁーーーーー!!」  「かぁーー!!自分の弁当だぁーーーーー!!」  「自分のっ!!」  「自分のっ!!」    「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」  野良犬とカラス同士との喧嘩は、遂に取っ組み合いになった。  「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」  ぐるるるる~~~~~・・・  きゅるるるる~~~~~・・・  「ああ~~~~~・・・」  「腹へったぁ・・・」  野良犬とカラスは、お互い力尽きたようにその場で倒れてしまった。  「そこのカラス・・・結構やるなぁ・・・」  「そこの犬も・・・やりますなぁ・・・」  お互いその場に仰向けに寝そべって、健闘を称えあった。  「ところで、君は・・・自分は犬のキィオだけど?」  「奇遇だなあ。自分も『キィオ』という名前なんだ。カラスのキィオ。宜しくな。」  「キィオ?」  「キィオ?!」  野良犬とカラスは、お互い顔を見合わせた。  
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