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ばさばさばさばさばさばさ!!
かあ!かあ!かあ!かあ!かあ!かあ!
「そこの犬ぅーーー!!それ自分のーーーー!!」
「ゲッ!!か、カラスぅ!!」
野良犬のキィオは、いきなり背後から襲ってきたカラスに仰天した。
「邪魔するなぁーーー!!その弁当は自分が食うんだぁー!!自分は腹減ってるんだぁーーーーー!!カラスに食わせる弁当はナッシングだぁーーーーー!!」
「犬のケチンボー!!こんなに弁当あるんだから、自分にも分けてくれぇーー!!」
「自分の弁当だぁーーーーー!!」
「かぁーー!!自分の弁当だぁーーーーー!!」
「自分のっ!!」
「自分のっ!!」
「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」
野良犬とカラス同士との喧嘩は、遂に取っ組み合いになった。
「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」「自分のっ!!」
ぐるるるる~~~~~・・・
きゅるるるる~~~~~・・・
「ああ~~~~~・・・」
「腹へったぁ・・・」
野良犬とカラスは、お互い力尽きたようにその場で倒れてしまった。
「そこのカラス・・・結構やるなぁ・・・」
「そこの犬も・・・やりますなぁ・・・」
お互いその場に仰向けに寝そべって、健闘を称えあった。
「ところで、君は・・・自分は犬のキィオだけど?」
「奇遇だなあ。自分も『キィオ』という名前なんだ。カラスのキィオ。宜しくな。」
「キィオ?」
「キィオ?!」
野良犬とカラスは、お互い顔を見合わせた。
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