◆02. 緑川サーガ。

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 そもそもは、こんな、でっかいシリーズものにする予定はなかったんですけれども、『碧の青春』書いた後も、登場人物のその後が気になるし、他作品にもカメオ出演させられるなと気が付いて。『気がつけば彼に抱かれていました』に松岡の兄貴、『The other side of her youth』に出てくる、祐の友達の松岡が出てくるってのも思いつきですね。同じ苗字にしてリンクさせようと思って。  あとは、森博嗣先生が、シリーズものを書くことの有用性について語っておられたからです。『小説家という職業』というエッセイでですね。  確かに、書く側に回ってみると、新たにゼロからキャラクターを作り直す必要がない。人生のその後も追える。便利すぎて便利に使っちゃい過ぎます。  お話の展開的には、実は、長谷川(はせがわ)(たすく)が一番、物語をコントロールしてくれる、作者にとって便利すぎる存在なんですが。つまり、展開に困ったときに祐を出せば必ずなんとかしてくれる。
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