『Wandering Light』 -4-

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6. ☪✧*° うつらうつら 。˚✩。˚*✧☪  うつらうつらしていると娘を抱くようにして寝ている 私の背後に人の息遣いと気配がした。  その人が私の肩を抱くように包み込んで耳元で囁いた。 「あかりちゃん、どーした? どーして泣いてんの?」  長い人差し指が私の悲しみの詰まった涙を掬った。          ◇ ◇ ◇ ◇    「はぁーーっ、今日も忙しくてさ、疲れたわぁ~~」    「でも、毎日家のこともあって大変なのにあやのことを ひとりで頑張ってくれて家庭を守ってくれているあかりの 寝顔を見ると元気出るんだよ~~」 「あかりの泣き顔見ると俺も悲しくなるぅ~~~。  あかりちゃんが元気出ますように・・・・」   と言って会社から帰宅したであろう夫が、娘を抱くように 寝ている私の背後から私たちふたりを包み込むように抱きしめて くれた。   そして私の髪をすいてくれる。  悲しくてやりきれなかった気持ちが、すーーっと落ち着き 心の中が幸せに満ちていく。    私は娘とうたた寝している内におそらくストレスからか 悲しい別ワールドを作り出し、夢で見ていたようだ。  いつもあかりちゃん、あやちゃんと呼んでくれるやさしい夫は すぐ側に今日もいてくれた。           ☪✧*°。☪  おしまい  ☪✧*☪ 
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