最初で最後の夏

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家に帰って、机の上に積み重なった参考書の上にカエルを置いた。 机の前に座ると、視線の高さが僕と同じになる。 その間抜けな目を凝視しながら、僕は今日も少しだけ練習するのだ。 「望月さんのことがずっと……好きでした。」 卒業までには言えたらいいな────と。 end
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