2. 緊張

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「仕方ないね、その内慣れてくれるわよね」 「たぶん・・そのうちをまた頂けるのでしたら」 「アハハ!上手ですね、その言い方はいい!」 「たぶんよ!」 「真さんは真面目だけど、ときどき  変わったことを言いますよね」 「B型なので実際はお調子者ですよ」 「私はAB型・・どうなんだろうBとは相性  いいのかな?」 こんな、たわいもない会話で、はじめての 電話の時間は過ぎていった。 それじゃ、「さようなら」って切った後に 「またベルを鳴らしてねって」 言うのを忘れていた、「しまった!」 けど「よ」って・・言ってたよな からかわれたのかな? 次はあるのかな?と いろいろ考えながら帰っていた… 私はこの時、次に核心に触れる 話題になるとは思ってはいなかった。  今なら、簡単にスマホでおしゃべりできる  けれど、当時はこんな感じで、私は公衆電話、  美佳はお店の電話で不便だったが  便利なものがなかったから、比べる物もなく  不便だとは感じなかった。  楽しく話しができるだけで二人は幸せだった。
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