ペルセウスは限りなく遠い所にある星を探し求める

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お店を出て、駅に向かい歩く 「あ… 後は、化粧もした方がいいと思いますよ」 「化粧…」 「はい」 「…なんで化粧しないとならないんだ?」 「男装…と言うか、異性装や、コスする人は大体化粧してますから その方が映えるのもあるし、やっぱり…綺麗に見えます 中目黒さん、学校でもすっぴんじゃないですか だから、異性装する時は化粧しても…いいんじゃないですかね? ただ僕は、普段の生活において、化粧をしたくなかったらしなくてもいいと思います」 「そっか… でも、俺… 化粧って、したことなくて」 そう言って、中目黒さんは身体をもじもじとしている 「では… もしもの後学の為に…化粧、僕のやり方ですが、教えます」 もじもじしている中目黒さんにそう言ったら、またまん丸の目を見開いて、嬉しそうな表情で驚いたように、うん、と笑顔で言った まったく… 世話が焼けるけど… なんか、憎めない人だ 本屋の近くの薬局で必要な化粧品を中目黒さんに勧め、購入すると 雑居ビルのとある一角に向かう ここは某企業のコスメルームとなっていて、時間制で化粧が出来るスペースがある 某企業のコスメ製品も置いてあり、試供も出来るんだ 「下地、一番大事です この下地と、くすみが気になるならコンシーラーをプラス、肌質でリキッドかパウダー、最後にお粉、乾燥肌ならお粉はしなくてもいいかもです」 下地を適当に肌に載せ、スポンジで塗り込んでいく 女の人の肌… 柔らかくて、すべすべしてるな… 「男装をするなら、口元も血色を失くすために、塗ってしまいます 男性的な雰囲気がでます、仕上げに保湿クリーム塗る位でバランスいいと思いますよ」 「そうなのか」 陶磁器のようになった唇に、クリームを馴染ませた 「女装…と言うか、男装ではないメイクをするなら、保湿クリーム塗った後に、口紅を塗って、その後ティントグロスをほんの少しだけ内側に塗って口紅と馴染ませます 内側にだけ塗る事で、グラデーションが出来て立体感のある口元になるんですよ 普通のグロスでもいいんですが、ティントグロスは落ちにくいのでおすすめです」 「おお!」 「次にアイブロウ、眉を書きます 男装なら、眉を太く書いた方が男らしく見えるので気持ち、太く書くといいと思いますね 僕が女装する場合は、どういう雰囲気に仕上げたいかにもよりますが、アーチ描くように形を取って、アイブロウは書いてもブラシでぼかす感じにしてます 優しい、柔らかいイメージになるので」 「へえ…」 「アイシャドウは茶色を二重瞼の上、目じりに細く入れ、少しぼかして、影のようなイメージを… 目が大きく見えるので、きりっと男前な男性のイメージになります、男装する男の人のイメージによって変えてもなくてもいいと思います アイラインも目じりに少し伸ばすくらいでいれて…」 「おお、なんかよりシャープな感じになったな!」 「そうですね、切れ長の目元で… まあ…これは…僕の好みです… ご自身でなさるときは、ご自身の好みの目元をイメージで描いてみて下さい」 「おう」 「僕はもう少しシャドウ足して、グラデ作ったり、目の下に涙袋作ったりします」 「そうなのか」 「マスカラはしてもしなくても… でも下まつ毛に入れると、少し色っぽい男性のイメージになりますので、そういう男装やキャラの場合は入れたら雰囲気が出ると思います」 「おおっ! 確かにセクシーな感じだなあ…!」 「後は大きめのブラシで、とつの部分にハイライトを入れて… チークは、男装なので入れなくていいと思います 僕は、チークは頬骨の上、鼻根から鼻背、顎先、小さい円を描くように、色はオレンジやローズ系チョイスする事が多いです」
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