【1】プロローグ

1/1
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ

【1】プロローグ

それぞれの朝が     それぞれの人たちに      それぞれの陽を照らす ひとりだけが悲しみ     ひとりだけが苦しんでも      ひとりだけが不幸じゃない それぞれであってもひとりじゃない      だからひとりじゃ生きていけない どこで、誰に出会えるのか      知らないほうがらくであり どこかで、誰と出会えるのかを      考えるとつまらなくなる 偶然か必然かを考ることで、ずっと      時間(とき)は止まってしまう すべてを成り行きに任せる余裕が      自由を得る事ができる ただいつまでもそれはひとりのものではない
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!