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【1】プロローグ
それぞれの朝が
それぞれの人たちに
それぞれの陽を照らす
ひとりだけが悲しみ
ひとりだけが苦しんでも
ひとりだけが不幸じゃない
それぞれであってもひとりじゃない
だからひとりじゃ生きていけない
どこで、誰に出会えるのか
知らないほうがらくであり
どこかで、誰と出会えるのかを
考えるとつまらなくなる
偶然か必然かを考ることで、ずっと
時間は止まってしまう
すべてを成り行きに任せる余裕が
自由を得る事ができる
ただいつまでもそれはひとりのものではない
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