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再びベッドに押し倒された私は、欲望を湛えた目で私を見下ろす彼に
「教えてくれないの?」
と強請っていた。
つい甘えた声になったからか、彼はふっ、と笑った。
それだけで、普段忘れている雌としての本能みたいなものが自分の中にあることを自覚させられてしまう。
「どうしよっか」
からかうように言われたのにゾクゾクするばかりだ。だから困って、嘘もつけない目で彼を見つめた。
すると噛み付くようなキスをされ、必死で応えた。好きの思いをこれでもかと込めて。
ふとキスが止んだとき
「俺たちってさ……」
彼が笑った。
心臓が高鳴って、でもこの瞬間を忘れないよう記憶に留めなきゃ、と彼の言葉に集中する。
「……うん」
私が神妙に頷くと
「セフレにならない?」
彼は言った。笑みを湛えて。
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