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端から食べながら少なくなってきた残りは舌で押し込んでやる。
「んっ……ン、むっ……」
獅子谷の口には入り切らなかったバナナを無理矢理飲み込んで舌を絡めると、獅子谷は小さく震えながら俺の腕にしがみついてきた。
そのまま引き寄せて身体をくっつけたままキスを深くする。
最近は勉強ばかりで、しかも、あのアイス以来顔さえ近づけてくれなかったために久々に捕らえた獅子谷を離したくなかった。
「バ……こ、こ……外……んっ」
なのに顔を背けようとする獅子谷を壁に押し付けて顎を固定する。
歯列もなぞりながら絡めた舌を吸うと、獅子谷は小さく甘い声を漏らした。
そんなのを聞いたらもう止められない。
足で獅子谷の膝を割り開いてその中心に触れると、そこは既に反応を示していた。
「やめっ!!バッ!!」
止めようとしてくる手を遮って、ゆったりしたカーキ色のパンツの上から獅子谷の昂りに触れる。
「どうする?このままだとここに染みができるけど?」
身を寄せて耳元で囁いてやると、獅子谷はビクンと跳ねた。
「や……離せ」
「離したくないって言ったら?」
身を捩る獅子谷を更にキツく抱き締める。
「俺、最近頑張ってるだろ?……ご褒美ねぇの?」
耳にもキスをして少し食みながら言うと、獅子谷は少し潤んだ瞳をこっちに向けた。
俺にしがみついたまま俯くとゆっくり息を吐き出してまたこっちを向く。そして、
「……ちょっとくらい我慢、しろ」
腕を引かれて俺たちはすぐにタクシーに乗った。
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