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「はぁ…」
キッチンの椅子に座りながらマグカップに入っているホットココアを見つめてため息をついてしまう。肩には上着をかけていて時計を見ればもう夜の11時になっていた。
久我さんとのえっちの後一緒に寝ようと誘われたけれど、犬飼君をお出迎えしないとと断ってしまった。はぁ…犬飼君は先生だしこんな関係もってしまった私を軽蔑するかもしれない…はぁ…
遠くでバイクの音が聞こえ、私は立ち上がりよろよろと玄関へ向かう。うぅ…まだ入ってるみたいで上手く歩けない…
バイク音が止まり少ししてから足音が近付いてきて玄関の扉が開かれ黒のジャージ姿の犬飼君が帰ってきた。屈託のない笑みを浮かべられる。
「ただいま管理人さん!」
「ふふっ、おかえりなさい」
「お腹空いたな」
「今日はハンバーグにしてみたんです」
冷蔵庫からラップをしておいたハンバーグのたねを出してフライパンを用意して油を引いて焼いてあげる。皿などを用意して待っててくれて、私はその皿によそってあげて目の前の椅子に座っていただきますと言って美味しそうに食べてくれるのを見ていた。
「ん?どうした管理人さん」
「ううん。なんでもないよ?」
「そうか。管理人さんが言いたくないのなら俺は聞かない」
顔に出てたかな…このまま隠し通すなんてなんだか悪いしいっそ…言ってしまった方が良いのだろうな。
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