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だがなんて言えば良いのだろう?男に抱かれて悦ぶ変態ですなんて言える訳もなく、小さくため息をついてしまう。
「悩み事なら相談に乗るぞ!」
「あ、相談…というか…その…」
私は食べている犬飼君に話す内容でも無い事をぽつりぽつりと話してゆく。先程まで久我さんに抱かれていた事も告げた。
「本当…なのか…?」
「はい…私は男に抱かれてイっちゃうような」
「いや何でもしてくれるって本当なのか?」
「わ、私が皆にしてあげられる事なんて限られてるし…」
「そうか!山田は起きてるだろうか…あぁ俺の部屋で待っててくれ!風呂…うぅ…いや後にしよう先に山田だ!」
私の心配をよそに食べ終わった犬飼君は急いで二階へ向かって行った。私は食器を流しに置いておきココアを飲み干してから犬飼君の部屋に向かう。
先に鍵を開けておいてくれたのか既に開いていて中へと入る。ダンベルや教材などが置いてあり、私は部屋に入ってついキョロキョロと見ていればベッドの下から何かが見えていて私はしゃがんでそれを引き出す。
女王様に虐められる男の写真がいっぱいあって、私はそっとまたベッドの下へ戻す。見てはいけない物を見てしまった時ってこういう気分なのだろう…
あの元気で快活な犬飼君がこんな趣味があったなんて…いやでも人の趣味にとやかく言っちゃいけないよね…
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