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恋人として
光輔がゲイを公言してから、身体を餌にすり寄る男達が少なからず居る。
そんな奴らの匂いには反吐が出る、俺の選んだ男はこれほど美しく匂い立つような清廉な色香を漂わせる男だと知らしめたい。
乙哉を公然と連れ歩きたい、新しく立ち上げた事業のパーティーに乙哉を連れて行くことにした。
乙哉が望まない事は知っている、大勢の人の中を嫌っている事も分かっている。
それでも、乙哉を周知させたかった。
新しく始めた事業はモデルエージェンシー、世界各国で行われるファッションウィークの中でも、ファッションの中心地であるパリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンで開催される世界4大コレクションに通用するモデルを育て排出する事だ。
俳優や歌手との兼業ではなく、プロのモデルとしてのプライドを持った人材を育成、管理する為の事務所を立ち上げる。
国内あらゆるところに眠る有望な人材を探し育て、世界で活躍するモデルに育てる。
胸踊る事業だと思っている。
自分に自信を持つ事がどれほど大切か自分の人生はいくらでも変えられる事を分からせてやりたい。
多額の資金と優秀な人材を使って、世界一のモデルを育てたいと思っている。
その主旨を発表するパーティーに乙哉を伴いたい。
乙哉が自分の恋人だと知って欲しい、そして乙哉にも俺の恋人としての自信を持って欲しかった。
他の誰でもない、自分にとって唯一無二の存在は乙哉なのだと乙哉自身にも知らせたかった。
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