44人が本棚に入れています
本棚に追加
光輔の後悔
今更いくら考えたところで、乙哉に出席をやめさせるわけにはいかない。
そんな優柔不断な事をすれば、乙哉の信頼を裏切り果ては愛まで失うかもしれない。
パーティーまでの2週間は針の筵と言えた、乙哉はすっかりその気になって、光輔と共に出席できるのを楽しみにしている。
短くした髪で露わになった白い襟足が艶かしく、あの場所に口づけの赤い痕を残せたら・・・・・考えただけでゾクゾクと体が痺れて欲情する。
パーティーが終わったら、そのままホテルを予約し、乙哉を食い尽くしたいとさえ思ってしまう。
それだけを楽しみに、パーティーの日を待った。
日々は粛々と過ぎていく。
2週間はあっという間に過ぎて、今夜は待ちに待ったパーティーだ、ホテルの宿泊予約も済ませてある。
贅の極みのスイートルーム、ほろ酔い気味の乙哉を天蓋付きのベッドに誘い、タキシードを脱がす!
上着を脱がせ、ネクタイとカマーバンドを外し、胸のボタンを一つづつ外していく、ベルトを抜きズボンのボタンを外しファスナーをゆっくり下ろす自分を想像する。
ズボンの下には黒のボクサーパンツ・・・・・その中にある乙哉のペニスを愛撫する自分。
想像しただけで、胸は高鳴り下半身が兆し始める。
乙哉を見れば、未だネクタイを持ったままあたふたと悪戦苦闘している最中だった。
人の気も知らないで・・・・・
気がつけば自分の支度もまだ手付かずだった事に気がついて、慌てて支度を始めた。
髪を整え服に軽くブラシをかけ、乙哉と共にホテルへ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!