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制作
日の出とともに起き、コーヒーとパンで簡単な朝食を済ませる。
作業小屋で無心に粘土を廻す、今回の壺は前回の白い壺より高さを出し、横への張り出しも若干大きくした。
彩色を黒にすると決めた段階で大きさを決め、桜の花のデザインを頭に描く。
古木の枝に数輪の桜の花と蕾、舞い散る花びらを描き、若緑の葉を一枚だけ描く!
花の雄蕊にはわずかな金粉を散らし、枝にも僅かに金粉を散らす事で優美さと荘厳さを出したい。
そして・・・・・光輔への想いを込めて、自分だけがわかる場所に光輔の光の文字を金で描く。
光輔が気がついてくれるだろうか・・・・・光輔への想いの重さと強さ!
それは自分にとって、何物にも代え難い愛する人へのメッセージ!
夜がふけるまでひたすら制作に打ち込んだ。
1日が終わり、食事とシャワーを済ませベッドに入る。
今頃光輔は何をしているだろう、二階堂社長と共にミラノの街を歩いているのだろうか?
逢いたい、あの大きな手で抱きしめて愛してほしい。
熱い口づけが欲しい、貪るような激しい愛撫、後孔が疼き、性器が勃ちあがりドクドクと脈を打ち始める。
先端からはトロリと蜜が溢れ、触って欲しくて堪らない。
「こうすけ・・・・・」
愛しい人の名前を口にしただけで、胸は高鳴り熱い吐息が漏れた。
下着に手を入れ自分のペニスを掴む、目を閉じ瞼の裏に光輔の顔を浮かべた。
ハァーハァーと息を吐き、手を動かす。
空いた手で二つの果実を掴み、溢れた蜜で後孔に指を差し込んだ。
あられもない格好で自慰をする。
「こうすけ・・・・・早く」
光輔に抱かれる自分を妄想する。
カッと熱く膨らみペニスを掴んだ手に力をこめると同時に熱い熱を放った。
激しく呼吸を繰り返す・・・・・一筋の涙が目尻を伝ってシーツに沁みた。
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