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浮き立つ心
ギャラリーを出た二人は夕暮れの街を歩いた。
多くの人が行き交う街を人目も構わず手を繋ぎ歩く二人。
二人の薬指にはお揃いの金のリング!
夕食を摂るために選んだのは、フレンチ!
こんな日にふさわしいお洒落なレストランに二人並んで腰掛ける。
見つめ合い微笑んで、メニューを見る目も彷徨い、何を食べたいのかもよく分からず、ただ気持ちだけがふわふわと浮いていた。
ギャルソンに勧められるままコース料理を注文し、ワインで乾杯をした後、出された料理を粛々と口に運ぶ。
何度も目が合い、その度に頬を染める乙哉が愛しくて、食事よりもお前を食べたいと目で訴える。
食事を済ませ、車を停めた駐車場まで歩く。
ドアを開け乙哉を助手席に座らせ、運転席へ廻りドアを開けた。
シートベルトをする前に乙哉に軽くキスを贈る。
嬉しそうにうつむく乙哉の顎に手をかけ、顔を上げてもう一度深く口づける。
堪らない欲情が全身を包み、乙哉の体の上で手を彷徨わせる。
全身は既に臨戦体制で乙哉を求め、我慢ならない熱情で乙哉の股間に手をやれば、そこも同じように光輔を求めていた。
気持ちを落ち着け、シートベルトを締め車を発進させる。
自宅までの30分、乙哉の手が光輔の股間を弄ぶ。
信号で停車するたびに、光輔のズボンから引っ張り出した股間に顔を伏せ、猛ったペニスを口に含む。
悶える光輔を揶揄うように乙哉の愛撫は容赦なく続く。
敏感な先端を舐め口に含んで強く吸い付き、半分程を口に入れ唇を窄めて扱く。
光輔のペニスは激しく脈打ち、血管が浮いた。
絶頂まで後少しのところで、乙哉が光輔から離れる。
全身に電流が流れたように痺れ、震える。
目を閉じることも、快感に溺れることも許されずひたすら運転に集中する光輔!
乙哉の実家の前に車を停め、息を吐く!
身支度を整え、急いで玄関へ向かうとドアを開け、乙哉の手首を掴み引き摺るように玄関に入るとドアを閉め鍵をかけた。
乙哉の体を両手で抱き込み、キスの雨を降らせる。
耳朶を口に含み、息を吹きかけ甘く噛む。
「アァ・・・・・こうすけ・・・・・」
「乙哉!愛してる」
靴を脱ぐのももどかしく、乙哉を抱き上げ二階の寝室は向かった。
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